Glossary用語集

用語集

アクリル樹脂

ポリメタクリル酸メチル樹脂(Poly Methyl Methacrylate : 略称PMMA)。英語でAcrylic Resinと呼ばれる。とても透明性が高く、アクリルガラスとも呼ばれるほどで、普通のガラスよりは透明性が高い。水族館の大型水槽などにも用いられ、重合接着により透明度をほとんど落とすことなくかなりの厚みある構造が可能。
その他、耐候性も高いため、乗り物の窓材、標識等にも使用される。

後収縮

成形によって得られた製品が成形収縮の後、時間経過に伴って結晶化の進行や水分の揮散などの理由によって収縮がさらに大きくなることを言う。特別に時間が指定されていない場合には成形後24時間経過後、収縮することを言う。

アニーリング

各種樹脂成形品または押し出し成形によって製造される切削加工に用いる板材等に施す、成形時の残留応力を取り除くための加熱処理のこと。プラスチック切削加工においては、加工前のプラスチックにアニーリング処理を行い、残留応力を取り除いた後、加工を行う。処理を行わないものに比べると、切削加工によって生じる反りなどの問題が減少し、寸法制度も向上する。

アンダーカット

成形品または型の凹凸部で成形品を型から取り出すのに支障となる部分。アンダーカットのある品物の成形には型を割型にしたりスライドコア方式にしたりするなどの方法が用いられる。

インサート成形

金属部品または、その他の材質の部品を埋め込む射出成形法を言う。

ウェルド

成形でキャビティー内で分流した溶融材料の2つ以上の流れが合流する時、合流部分で完全に融合しないで出来るむらを言う。

エポキシ樹脂

1946年に接着剤として開発された。現在は、成形品、塗料(防触用)、コーティング材、電子機器積層板などとして用いられている。機械的強度が大きい。寸法安定性が良い(成形収縮が小さい)。耐熱性、耐薬品性、電気的特性に優れている。コンクリート、金属などに対する接着性が良い。易燃性である。弾力性に欠ける。紫外線によって脆化する。ガラス繊維、炭素繊維などによって強化プラスチックとして用いられている。

エラストマー

一般にゴム類のような弾性の顕著な高分子材料を言う。

エンジニアリングプラスチック

一般的には耐熱性が100℃以上あり、強度が50Mpa以上、曲げ弾性率が2.4Gpa以上あるプラスチックのこと。

エンドトキシン

グラム陰性菌の細胞壁表面に存在するリポ多糖体で、溶菌(菌の死)によって遊離したもの。

押し出し成形

熱可塑性樹脂ペレットを加熱・加圧し、その溶融した樹脂を押出成形機のダイから連続的に押し出して成形を行う方法。いわゆる金太郎飴のように切断面が同じ様な形状を成形する。板状(シート)材、パイプ材、丸棒材、被覆電線、フィルム、繊維など。

可塑剤

樹脂の可塑性を良くすると共に製品に柔軟性を与えるために樹脂に加えられる液状または固体状の物質を言う。

ガラス転移点(Tg)

glass transition temperatureの略語。2次転移温度とも言われ、その温度になると凍結されたポリマー分子主鎖のセグメントが動き始める温度であり、Tgあたりで熱膨張率、屈折率、弾性率、力学的減衰などが急変するので注意が必要である。

共重合

2種類以上の単量体を混合して重合を行う事で、異種単量体を1分子内に入り混じって重合させること。

キャビティ

金型の雌型と雄型によってできる空間のこと。

ゲート

成形金型に樹脂が注入される入り口の部分のこと。

結晶化温度

結晶化温度には、降温結晶と昇温結晶(後化結晶)がある。降温結晶は、溶融した結晶性樹脂が温度を下げてきて固化する温度であり、昇温結晶は結晶が不十分な状熊で成形された樹脂の温度を上げていった場合に結晶化する温度を言う。

結晶性高分子(結晶性プラスチック)

線状高分子には、その化学構造によって分子の一部が規則的に集まる事が出来るものがある。これを結晶性樹脂と言う。PE、PP、ナイロン、PBT、PET、POM、PPS、PEEKなど。一般に透明性は低い。

コポリマー

2種類以上の異なったモノマー(単量体)を混合して重合することを共重合(copolymerization)といい、これによって得られた生成物のことをいう。共重合体とも呼ばれる。

射出成形

成形材料をシリンダー内で加熱して溶かし、閉じた金型の中に高圧注入し固化させることにより成形品を作る方法。

ショートショット

射出成形又は圧縮成形において成形材料が金型キャビティのすみずみまで行きわたらず、キャビティを完全に充填しきれない現象をいう。原因としては、成形条件によるもの及び金型の原因によるものなどが考えられる。

真空成形

プラスチックフィルムやプラスチックシートなどを型の上にのせ、シートと型の間を真空にして型に圧着させて成形する方法。

転移温度

物質の性質が非連続的に変化する温度をいう、一次転移温度及びガラス転移温度(二次転移温度)がある。

熱可塑性樹脂

加熱すると軟化し、冷却すると固化するプラスチックを総称していう。

熱硬化性樹脂

熱や触媒により硬化する樹脂のことで、代表的なものにフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などがある。

ヌクレアーゼ

核酸を基質とする加水分解酵素の総称。

バリ

金型と金型の間に溶融した樹脂が流れ出て、はみ出して固まった部分のこと。

汎用樹脂

価格が安く、加工もしやすい熱可塑性プラスチックのこと。中でも、PE,PP,PVC,PSが四大汎用樹脂と呼ばれている。

ひけ

熱収縮の関係で成形品にくぼみが出る状態。

非結晶性プラスチック

結晶化状態になり得ないか、結晶化してもその結晶化度が極めて低い高分子物をいう。分子の配列が一定しない状態であるため、無定形高分子又はアモルファスポリマーと呼ばれている。PS,PVC,ABS樹脂,メタクリル樹脂などは非結晶性樹脂に属する。

プラスチック

熱や圧力を加えることにより塑性変形させて、所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称。

ブロー成型

押出機から成形材料をチューブ状に押出し(パリソン)、これを中空の金型内に入れ内部に空気を吹き込んで膨らませると同時に冷却して中空の成形品を造る方法。中空成形とも呼ばれる。一般には、瓶などの容器類に多く用いられ、その他に自動車部品などの工業部品や玩具などにも利用されている。

フローマーク

射出成形において、溶融材料の流れの経路が成形品の面に残り縞状や波状の外観上の欠点となる模様のこと。

ベント

成形操作中に空気やガスをキャビティから抜き出すために作られている溝や孔のこと。

非結晶性プラスチック

成形品の内部にできた空洞のことで、巣ともいう。発生原因としてはヒケと同じであり、成形品の外面に現れる収縮歪がヒケであり、内面に発生するのがボイド(空洞)である。

マスターバッチ

プラスチック(樹脂)と多量の染料・顔料等から構成される、高濃度の色素コンパウンドです。

ランナー

溶融させた樹脂が金型まで行くまでの通り道のこと。

離型剤

成形品の内部にできた空洞のことで、巣ともいう。発生原因としてはヒケと同じであり、成形品の外面に現れる収縮歪がヒケであり、内面に発生するのがボイド(空洞)である。

ランナー

溶融させた樹脂が金型まで行くまでの通り道のこと。

PCR(Polymerase Chain Reaction)法

F.Hoffmann-La Roche社の保有特許でDNAを増幅させる最もポピュラーな方法。

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