タンパク質低吸着チューブ プロキープ

ワトソン独自の原料と精密金型で実現。

タンパク質の吸着を大幅に抑えた
高性能低吸着チューブ

「プロキープタンパク低吸着チューブ」とは

タンパク質・ペプチド解析(SDS-PAGE、HPLC、質量分析)などにおいて、試料調整・反応用・保存用としてご使用いただくことで、 容器への吸着による試料損失の不安を軽減させると共に、検出シグナルの向上が期待できます。

 

独自ブレンドの原料により溶出トラブルを回避

タンパク質・ペプチド低吸着樹脂原料を独自ブレンド開発するとともに、金型を精密仕上げすることによって、 表面加工を行うことなくタンパク質の吸着を軽減することに成功しました。これにより他社の低吸着タイプ(親水化処理品)で生じるチューブ素材からの溶出物に起因するトラブルも回避でき、 MALDI MS解析やProtein Chip解析においても優れた成績を残すことが可能です。

 

プロキープ1.5mL(PK-15C-500N)

ヌクレアーゼフリー

ヴァージンポリプロピレン使用
(オートクレーブ可能)
遠心強度:
20,000xG(水1.0mL・15分間)
RNase/DNase/Human-DNAフリー

プロキープ2.0mL(PK-20C-500)

ヌクレアーゼフリー

ヴァージンポリプロピレン使用
(オートクレーブ可能)
遠心強度:
7,000xG(水1.5mL・15分間)
RNase/DNase/Human-DNAフリー

 
品番 品名 入数 価格
PK-15C-500N プロキープ タンパク質低吸着チューブ 1.5mL バルクパック 500本 10,000円
PK-20C-500 プロキープ タンパク質低吸着チューブ 2.0mL バルクパック 500本 10,000円

※表示価格には消費税は含まれておりません。

 

「プロキープ」タンパク質低吸着の実力

樹脂容器を用いた際に生じるタンパク質・ペプチドサンプルのロスは、(1)ピペット操作・遠心操作によっても回収しきれない溶液の残存、(2)タンパク質・ペプチドの容器への吸着という2つの原因によって生じます。 他社製品では、(1)または(2)のいずれか一方だけに着目した製品開発・評価が行われてきましたが、本製品開発においては、(1)、(2)の両方を用いて評価を行いました。

その結果、(1)においては残存シグナル約2,000万分の1、他社親水加工タイプと比べ850分の1の残存量を達成するとともに、(2)においては、2週間の保存期間においてもペプチドのシグナル喪失が生じない、優れた製品の開発に成功しました。
※データ提供:東和環境科学(株)

 

(1)残液量評価:図1

試験方法:

FITCでラベルしたBSA水溶液(1µg/mL)をチューブに入れ、1時間室温に置いた。溶液を除去後、チューブ表面の蛍光高度を測定・数値化し、残存するタンパク質量を解析した。 これによりチューブ表面の残液量を評価することが可能である。

結果:

「プロキープ低吸着チューブ」の残液量はきわめて少なく、加えたタンパク質の2,000万分の1であった。 親水化表面処理を行った商品は、親水加工の特徴から表面への残留が多い傾向が見られた。

 

(2)タンパク質・ペプチドの容器への吸着:図2

試験方法:

Bruker Daltonics社Peptide calibration standard(#206195)に含まれているペプチドミックス500fmol/µL分相当の溶液(0.1%TFA)10µLをチューブに入れて4℃で2週間保存した。 チューブから回収した溶液中のペプチドを質量分析計(Bruker Daltonics社Ultraflex tof/ tof)を用いて解析した。

結果:

「プロキープ低吸着チューブ」では、2週間後においても全てのピークが検出された(図2A)。これに対して、他社のタンパク質低吸着チューブでは、一部のピークが確認できず、 ペプチドの吸着ロスが観察された(図2B)。

 

(3)MALDI型質量分析 ターゲットプレート上での結晶化操作:図3

MALDI型質量分析計では、必須となるターゲットプレート上での結晶化操作において、他社製の親水化表面処理を行ったチューブから回収したサンプルでは結晶が乱れ、 正常な測定が困難であり、チューブからの樹脂漏出が疑われた(図3)。 「プロキープ低吸着チューブ」は、結晶化操作において、Bruker Daltonics社推奨のチューブと同等の成績であった。

 

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