私たちは、弊社ブランドであるWATSON 製品の開発をはじめ、お客様の声を形にしてまいりました。以下に製品開発実績の一部をご紹介いたします。
再生医療向け三重包装製品「粋」シリーズ
iPS 細胞研究分野からの要望で生まれた製品です。高度な清浄度を保つ必要のあるCPC 施設(何重にも前室を設け外部からの細菌や異物侵入を防ぐ施設)などで使用実績があり、今後、再生医療分野等での需要が見込まれています。 包装が3 重になっており、パスボックスを通す毎に外側の包装をはがしてコンタミネーションを防ぎます。 ピペットチップ、マイクロチューブの他、今後ますますラインナップを広げていく予定です。 全ラインナップでパイロジェン0.05 EU/mL 以下を保証しています。
ネクスティーピペッターシリーズ
NEXTYは通常の容量調節ダイヤル(プッシュボタン)の他に3 倍速ターボダイアルという機構があります。これはターボダイアル一回転あたり通常の容量調節ダイヤルを3 回転半、連動して回す事ができるものです。この機構によりNEXTYは容量調整作業が劇的に速くなるピペッターとして登場しました。これはその後も、後継機種であるNEXTY-Sやオートクレーバブルピペッターに受け継がれ、NEXTYシリーズ可変ピペッターの大きな特徴となっています。また、NEXTYシリーズの容量固定ピペッターは、容量変更ダイアルはありませんが、内部機構をNEXTYから引き継いでいるため、容量固定ピペッターでありながら、若干の分解で、ご希望の容量に後からカスタマイズしなおせます。NEXTYシリーズのピペッターはその特徴的な可変機構を活かしたユニークなラインナップです。ピペッタースタンドも追加され、ユーザーの要望を反映して今後もより便利に進化していきます
エコラック
エコラックはお客様からの直接の要望からできた商品ではありませんが、今の時代を反映し、100%再生ポリプロピレンで製造されているため、エコノミー&エコロジーな製品です。 エコラックはピペットチップやマイクロチューブ、ラックなどのランナーなどの残った部分からできています。ランナーというのは、プラモデルなど作ったときの枠(樹脂の流れ道)のことです。そのため、チップやラックの色であるクリアー、ブルー、イエロー、ブラックの4 種類しかありません。 しかし、チューブスタンドとしては充分な機能を持っており、一般的な80本立てより一回り大きい96 本立ての1.5 / 2.0mL 用チューブスタンドです。 また、お客様のニーズにお応えし、側面には横軸の目安となる書き込み用フロストがあり、各ウェルの底はチューブを安定させる形状になっています。
プリザベーションプレート
冷凍保存が常識の微生物や核酸を乾燥保存というこれまでにない発想によって常温で安全に保存、輸送できるようになりました。発酵食品の菌や微生物の保存、DNA の保存に活用されています。 フィールドワークなどで実験設備の整っていない場所から微生物を輸送したり、研究のために海外から新たな菌を日本へ持ち込む際、チューブ保存で輸送が難しかったものが微生物プリザで可能になった事例があります。 また、停電やディープフリーザーの故障など非常時に備え、バックアップ用として同じ菌を保存しておくのにも使用できます。省スペースなので場所をとらず貴重な菌の消失リスクを回避できます。 数え切れないほど多くの種類が存在する微生物、全てを保存できるわけではありませんが、まだまだ多くの菌が未検証で未知の可能性を秘めたデバイスです。 プリザベーションプレートは、文部科学省知的クラスター創成事業<徳島地域野地グループ(徳島大学)>の研究成果を製品化したものです。微生物プリザの検証実験は、東京大学分子細胞生物学研究所バイオリソース分野 横田明准教授、倉橋みどり研究員のご指導を受けて実施したものです。 本事業は、経済産業省平成20 年度新連携対策補助金(事業化・市場化支援事業)<事業者名:深江化成株式会社、ワトソン株式会社、日本ジェネティクス株式会社>を受けて実施されたものです。
プラズマフィルター
microRNA の回収に…採取した血液を遠心分離することなく、血漿成分を迅速に分離することができます。 血漿成分に含まれる、miRNAを用いた癌の簡易スクリーニングや遊離DNAの分析に活用いただけます。また、miRNAの常温輸送に利用可能です。 平成23 年度採択された「戦略的基盤技術高度支援事業」の支援を受けて実施されたものです。(共同研究先:公立大学法人京都府立医科大学、㈱アワジェニック)
スフェロイドキャッチ
大きなサイズのスフェロイドをフィルターで一気に回収するデバイスです。 シャーレで培養した大きさにムラのあるスフェロイドを迅速に選別、77µmの孔よりも大きなスフェロイドのみを回収します。回収したスフェロイドを離散させるのも簡単で、継代作業も時短できます。大阪大学微生物病研究所分子遺伝研究分野 野島 博 教授との共同開発によるものです。
検査キットのOEM
様々なメーカーで血液や尿、粘膜などから病気を判定する検査機器が登場していますが、それらの機器の性能を更に高めるために純正消耗品のカスタマイズをしませんか?当社は秘密保持契約を結びOEMにてインフルエンザなどのウイルス検査キットや各種抗原抗体反応検査キットなど検査向け特注デバイスのプラスチック部品も多数手がけています。既存のPCR検査機器やイメージング機器向けをはじめ独自の検査機器向けのデバイスもご相談ください。
私たちは、お客様から生の声を吸い上げ、「こんな商品があればいいのになぁ。」という声を次々と製品化しています。 普段ご利用の製品に関する改善要望やちょっとしたお気づきのことでもかまいません。 ぜひ私たちに皆様の声をお届けください。
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